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浄心庵の門をくぐる -長尾弘先生の反省と禅定 -002-

苦節10年、浄心庵に辿り着きようやくその門をくぐった。
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これまで何度も探したが、不思議にその門は見つからず辿り着けなかった。

たまたま人づてに長尾弘先生のご命日が、
浄心庵(じょうしんあん)の年に一度の開門日だと聞いて安堵した。

2024年10月25日ようやく法門をくぐらせて頂くことが叶った

ここまで導いて下さった神縁に心から感謝し御礼を申し述べた。

目次

癒しの法門をくぐる

玄関先に飾られていた浄心庵(じょうしんあん)の表札と先生のお写真。はじめての訪問だったが、先生を慕う人々の出入りで玄関先から賑やかだった。御高齢の方々が、飾らない泉州弁で気さくに話しかけて下さった。

癒しの道場

長尾弘先生が癒しを行なわれていた部屋。現在でも入室すると癒しの御技(みわざ)が示されることがあるそうだ。長尾弘先生を通じて現わされた癒しの軌跡と聖遺物の数々が展示されていた。

いつも動画で拝見していた癒しの道場。先生を偲び、皆さん想い想いに歓談されていてとても和やかな雰囲気。実物のお部屋は思ったより手狭に見えた。ここで様々な癒しの奇蹟を起こされていたとは。

隣席していたKさんが、生前の長尾弘先生の人となりについて話して下さった。如何に透徹して人々を見通していらした素晴らしい師であったか。まるで傍に居らっしゃるかのごとく臨場感が伝わってきた。この日、訪ねて本当に良かったと思った。

長尾弘先生の墨書

長尾弘先生は晩年<書道研究墨技会>(ぼくぎかい)の名誉会長に推挙され「弘斎」の号を拝命された。書家としても超一流であったそうだ。

長尾弘先生のご著書

長尾弘先生のご著書は今も自費出版されている。一般書店には流通していない貴重な書物。浄心庵の書棚にあり感謝箱に代金を支払って購入できる。

光の天使

本日はたいへんお世話になりました。合掌してご挨拶させていただき頃合いに辞することにした。帰り際、かすかに霊光が差しているなと見上げると、

天上に神々しい日輪の虹が耀いていた。住宅密集地であるためこのアングルでの撮影が限界だった。まるで光の天使の輪っかみたいだった。

富士宮反省研修 ②

上掲リンクは<富士宮反省研修会>(1999年)の内容を再体験できる貴重な映像資料。

第2ステップは、幼少期にタイムスリップする。10才までの幼い頃を振り返って自分が悪い事をしたと感じる出来事を書き出していくという課題だ。更に深く自己をみつめていく。もう忘れ去っている記憶を思い起こして、自分の悪い癖(くせ)のおおもとは何だったのか、思い当たる節をアウトプットしていく作業だ。ここからだんだんと深くなっていく。

次に書き出した中から今の自分にとって一番問題だと思われるものを一つ選択し、その年代の自分に戻って何故そうなったのか、環境・原因・結果をできるだけ詳しく書き出していく。

この第二巻の冒頭部分に私の大好きな逸話が登場する。長尾弘先生のこのお話しは一生忘れることはないだろう。それくらい癒しの真髄を象徴する的を得た実話だ。

それはこんなお話し。

あるとき神戸から、余命宣告を受け末期の肺ガンに冒されたクリスチャンのご婦人が訪ねて来た。もう助からない、せめて魂を救って下さい。そう懇願され、長尾先生は「命懸けで反省して下さい」と救いの手を差し伸べられた。それから1週間あまり通われて徹夜で反省なさったが、どうしても幼い頃の思い出がでてこない。

ある晩、反省と禅定が終わったあと配られたおやつがたまたま「きんつば」であった。それを見てぱっと幼い頃のことを思い出された。当時、貴重品だった和菓子「きんつば」をお母さんにもらった5~6才の頃のこと、弟さんは2~3才だったそうだ。弟に自分の「きんつば」を盗られたと錯覚して、弟の「きんつば」を取り上げ食べてしまった事件があった。ところが自分の「きんつば」は別の場所から出てきて勘違いであったと気づいた。弟に罪を着せてしまい悪い事をしたという思いが記憶とともに蘇ってきた。

師曰く「そのとき罪を着せられた弟さんがどんなにつらい思いをなさったか。相手の立場に立って、一度その事について反省してみてください」それまで禁忌にされてきた一番恐ろしいこと、もう逃げて帰りたい。しかし「それで良いのですか」という心の声が聞こえてきて、夜通し反省をされた。

朝になって様子を見にいくと「許して下さい」「許して下さい」「許して下さい」自分が悪かったと大声をあげて号泣された。
師曰く「あなたは今悔い改めて、あなたの人生の苦しみは許されました」

ご婦人の肺ガンは一辺に消えてしまい、その後も再発しなかったそうだ。

(おわり)


反省と禅定は、健康をいただける。心の苦しみが消えたときに、肉体の苦しみもまた消えてゆく。心の苦しみが、肉体に反映され現わされていたということになる。

長尾弘先生の反省と禅定は、私たちの心に安らぎを与える。心の重荷を消し去る慈悲の道であった。

私はようやくその法門をくぐることを許された。


長尾弘先生 富士宮反省研修会
浄心庵開門予定日

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